不登校対応の支援と相談

学校に行かない子供に、親は、どう対応すべきか?

不登校対応 1~6

 

不登校対応 1 



●不登校の子供が抱える秘密 ~最も重要なことを最後まで話さない~



人の心には「誰にも言いたくない秘密」があるものです。



今、これを読んでいるあなたにも、



「これだけは言えない……」

 

ということが、きっといくつかあるでしょう。


相手のことをどんなに信頼していても「できれば秘密にしておきたいこと」は、けっこうあるものです。



不登校の子供も同じです。


親のことを信頼していても「できれば秘密にしておきたいこと」があります。



ですから、不登校の子供と接する時、そういった秘密があることを前提としておかないと、会話のやり取りが不明瞭になります。



特に、子供が徐々に口数を増やしてきた場合、親としてはなんだか全部を話してくれているような気になりがちですが、そこで油断してはいけません。



「最も重要なことを最後まで話さない」


ということは多いんですよ。




典型的なケースは、いじめ。


いじめを受けている場合、「親に心配かけたくない」という思いや「格好悪く思われるんじゃないか」という思いから、秘密にしていることが多いものです。


その他のケースでも、ずいぶんと後になってから重要なことが判明して、親が愕然とし、

 

「それを早く言って欲しかった……」

 

と嘆くケースは少なくありません。



「秘密はあって当然。秘密を尊重した上で、子供と上手く接するにはどうしたらいいか」


そう意識しながら子供に接することが大切です。

 


木村優一

 

fu-toukou.hateblo.jp







●簡単な不登校対応で、子供が見違えるようにイキイキと輝く!



不登校のお子さんをお持ちの親御さんと話していると、簡単なことを難しくしようとしているケースが多いように思います。



不登校に限りませんが、自分にとって問題だと思えることは難しいと考えた瞬間に難しくなります。



本当は簡単なことでも、「これは難しい」と考えた瞬間に難しく考えてしまうのです。



たとえば、不登校の子供にとって、お母さんが毎朝笑顔で「おはよう」と言ってくれることは大きな救いですよね。



毎朝、笑顔で「おはよう」と子供に声をかけることは簡単でしょう?


でも、そういった簡単なことはやらずに難しいことをやろうとするお母さんが多いんです。



そういうお母さんは、


「不登校の子供と接することは難しい」


と考えてしまっているので、その瞬間から難しい思考が始まり、難しいことを求めてしまっているのでしょう。

 


毎朝心配そうな顔をして、「○○の施設に入れてみようか」「△△の先生に診てもらおうか」……などと難しいことばかりに気をとられているお母さんはけっこう多いんですよ。




そうやって難しいことをやろうとするから、親も子供もなんだか難しいものにぶつかっているような気がしてしまい、疲弊するんですね。



実は、不登校の子供が求めていることは「親が簡単にできること」であることが多いものです。


笑顔で声をかけてくれることだったり、話を「うんうん」と聴いてくれることだったり……


簡単なことを一番必要としているケースが多いんですよ。


(ほんのささいなことを親がしてあげただけで、子供が“自力”を発揮しやすくなり、自らの手で不登校を抜け出したケースも多いんですよ)



不登校のお子さんをお持ちの親御さんへ。


簡単なことをおろそかにして、難しいことをやろうとしていませんか?


不登校対応は、簡単なところから。
これが鉄則です。



木村優一

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●不登校対応で迷った時の、3つの視点



子供が不登校で困っている場合、どうしたらいいか、迷ってしまうことは多いと思います。


そこで、「とにかく誰かに何とかしてほしい」と感じてしまうことがあるかもしれませんが、そういうときこそ冷静さが必要です。


基本的には、次の3つの視点で考えてください。


1.法律で判断できることは、法律の専門家の力を借りて解決すればいい


2.医学で判断できることは、医師の力を借りて解決すればいい


3.法律や医学で判断できないことは、他の専門家の力を借りて解決すればいい


明らかに法律や医学で判断すべき場合(※)、モタモタしていると事態は悪化します。

(※犯罪性のあるもの、身体的病気、精神的病気…など)


そういう場合には素早い対応が大切なので、すぐに法律や医学の専門家に協力してもらいましょう。


「これは、法律や医学では解決できない」と判断した場合、他の専門家への相談を検討してください。


木村優一

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不登校対応 2 



●不登校の子供に接するときに気をつけること



不登校のお子様をお持ちのご両親は、どのように接していいか悩むことも多いと思います。

 

そこで、これから、不登校の子供と接するときに気をつけることをお伝えします。

 

・表面的なできごとで一喜一憂しない

(学校に行ったら喜び、行かなかったら落ち込む…を繰り返していると、精神的に疲れますし、子供の側としても「学校に行きさえすればそれでいいのかよ!」と不信感を抱く可能性が高まります)

 

・子供は大人ほど感情をコントロールできないことが多いので、子供の感情を変えようとするのではなく、親の感情を変える

(親子間で悪循環が起きている場合、悪循環を断つことを子供に期待するのではなく、親のほうで悪循環を断つほう努力をしたほうが賢明です)

 

・子供は「学校に行かない理由」をうまく説明できないことが多いので、理由の説明を求め過ぎない

 

・不登校の子供は自分を傷つけることで自分を守ろうとすることがあるので、責めすぎないよう注意する

子供が自分を傷つけることで自分を守れると思うのは、「傷つけば誰も責めてこなくなる」と思うためです。“責めすぎ”に注意しましょう) 

 

・脅すのはダメ

(「学校行かないと○○するわよ!」と言うのは完全に脅し)

親に脅されると、追い詰められて自殺願望が高まることが多い。もしくは、強烈な反抗心が芽生え、報復願望が高まることが多い。 


・犯罪は絶対にいけないことを強調する

(どのような理由があっても犯罪はいけないこと。それを教えるのは親の義務)



木村優一

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●非言語コミュニケーション



心理学などを少し勉強した方はご存じかもしれませんが、人間関係のコミュニケーションは、言葉よりも言葉以外が大きく作用しています。


つまり、


「言葉を使って会話しているときでも、言葉以外の要素で会話している」


ということです。

 

顔の表情、声のトーン、身振り手振り、直感で伝わる空気、…など。

言語以外の要素でお互いにコミュニケーションを取っています。

 

 

あなたも、経験ありませんか?


「なんとなく楽しい会話だったけど、何を話していたかあんまり覚えていない…」


といったようなことが。



このようなことは、自分が使い慣れていない言葉を多く使われた場合に起きます。

 

例えば、専業主婦の方が上場企業の役員会議に出席したら、ほとんどの方は内容を覚えていないでしょう。

 

でも、「あの偉そうにしていた役員は従業員から嫌われているんだろうな」といったように言葉以外の要素は覚えているはずです。

 

反対に、上場企業の役員が専業主婦の井戸端会議に参加したらどうでしょう?


そこでは専業主婦が使い慣れている言葉で話が進みます。

専業主婦をやったことがない役員さんは話の内容をさっぱり忘れてしまうかもしれません。

 

でも、「あの奥さんは結構気が強そうだな」といったように、言葉以外の要素は覚えているはずです。

 

つまり、自分が使い慣れていない言葉で話されると、言葉をほとんど受け取ることができず、言葉以外の要素を多く受け取ることになるのです。

 

 

これは、不登校の子供とコミュニケーションをとる場合にも当てはまります。

 

子供は、大人の言葉を知りません。

 

もちろん、すべてではありませんが、大人が使い慣れている言葉の多くを子供は知らないのです。

そのために、大人からいい話を聞いても、それが頭に残らないことが多いのです。

 

仮に大人の言葉を理解できて「いい話を聞いた」と思えても、言葉以外の要素が悪かったら「なんだかムカつく!」で終わってしまいます。

 

コミュニケーションでは言語より非言語が強いのですから。

 

不登校の子供とコミュニケーションをとる場合は、まず、言葉以外の要素を良い状態にしてください。

 

良い表情をしていますか?

 

声のトーンは優しいですか?

 

身振り手振りは威圧的になっていませんか?

 

言葉以外の要素をチェックしてみてください。
それが良いものであって初めて、親の言葉が子供に伝わります。



木村優一

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●「聴く」ことの難しさ



不登校のお子様をお持ちの親御さんへ。


子供の話を聴くことは簡単だと思っていませんか?


もし、簡単だと思っているなら、今すぐ考え方を変えてください。


たしかに、聴き流すことは簡単です。
何も考えずにボーっとしながら聴いていればいいのですから。


でも、子供の話を聴き流していては、良好なコミュニケーションとは言えません。

そのうち、子供も話をする気をなくすでしょう。


「聴く」という行為は一般の人達が思っている以上に難しいことです。


まず、本当の話を聴くためには「沈黙」が必要です。


子供と会話する時、お互いしゃべらずに黙っている時間を持てますか?


沈黙すると気まずく感じる人がほとんどではないでしょうか?


何秒くらいだったら耐えられますか?


通常なら、5秒でも耐えがたいでしょう。


一般社会では、沈黙が良しとされない場合も多々あります。
そのため、ほとんどの人が沈黙を重視しません。


けれども、本気で子供の話を聴きたければ、
沈黙は欠かせないと言ってもいいほどなのです。


なぜ、沈黙が重要なのかと言えば、沈黙がやってくる前に話を切ると本当に話したいことまでたどり着かないからです。


自分が話しているときのことを思い出してください。


話しながら考えていませんか?


話す前から考えが完璧にまとまっていて、言いたいことも文章表現もしっかり定まっているなら別ですが、通常の会話でそこまで念入りに用意していることはほとんどありません。


つまり、通常の会話では、話しはじめた段階で「話したいこと」がまとまっていないのです。


話しながら徐々に「話したいこと」をまとめていっている傾向が強いのです。


そうやって話しているうちに「本当に話したいこと」に気づくケースが多いのです。


とりあえず話し始めて、いろいろと話しているうちに「話したいこと」がまとまってきて、そのうち、自分でも気づかなかった「本当に話したいこと」に気づく。


こういう流れです。


ですから、聴く側(親)に求められる姿勢は、子供の話を止めないことです。


子供の話がいったん止まっても、そこで黙っていれば、子供は次に話すことを考えます。


もし、沈黙が長いようでしたら、それまでに子供が話したことを要約してあげてください。


「つまり、~~ということ?」というふうに要約して返してあげるのです。


すると、子供は話をつづけます。


そうやって話せるだけ話して「もうこれ以上話すことはない」と感じた瞬間に、子供自身も気づかなかった「本当に話したいこと」が出てきます。


その理由は簡単。


話しているうちにだんだんと頭のなかが整理されてきて、頭のなかが整理される前には分からなかったことが分かってくるからです。


ちらかった部屋では探し物がなかなか見つかりませんが、きちんと掃除をすると簡単に見つかるようなものです。


子供の話を限界まで引き出すために、「沈黙」を上手く利用してください。
沈黙が長いようなら「要約」を上手く利用してください。


自分が言いたいことは言わずに終わってもいいんです。


子供が本当に言いたいことを言わせてあげる。
それが「聴く」ということです。


沈黙と要約を重視しながら、しっかりと聴く。

このことが、不登校の子供と接するときに重要なポイントとなります。

 

木村優一

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不登校対応 3 



●感情の前に言葉がある



ある出来事が起きた時、その出来事に感情を抱くことがあります。


例えば、「子供がイライラしている」という出来事が起きた時、「子供がイライラしている」という出来事に「怒り」の感情を抱いたとします。


その時、次のように、2段階で考えていませんか?


子供がイライラしている
 ↓
怒りたくなる


けれども、実際は3段階なんです。


子供がイライラしている
 ↓
「なんでイライラされなきゃいけないのよ!」と思う
 ↓
怒りたくなる


多くの人は、ある出来事が起きて、それに対する感情が湧くと思っています。


出来事が起きる
 ↓
感情が生まれる


でも、実際は出来事が感情を引き起こすわけではありません。
自分の言葉が感情を引き起こしています。


出来事が起きる
 ↓
出来事に関して自分に語りかける
 ↓
感情が生まれる

 


このことから分かることは、

 

「自分に語りかける言葉を変えれば感情をコントロールすることができる」

 

ということです。


ある出来事が起きた時、自分への語りかけに注意してください。
自分への語りかけを好ましいものに変えてください。

 

すると、感情も好ましいものに変わります。


これは、不登校の子供を持つ親にとって非常に大切なことです。



木村優一

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●「救おう」としない



不登校の子供を見ると、つい、なんとか救ってあげたくなります。


でも、「救おう」とすることが事態の悪化を招くことも多いのです。


不登校の子供によっては、「自分は弱者じゃない」という意識を強く持っています。


そんな子供を「救おう」としたら、「救ってもらう必要なんてない」という抵抗が生まれます。


また、「救おう」とすると話を聴く態度を忘れがちです。


「~~したほうがいい」「~~してみたら?」などと語りかける頻度が多くなると、「ぜんぜん話を聴いてくれない」という不満が生まれることがあります。

 

不登校の子供にとって必要なことは「気持ちを受け入れてもらうこと」です。

「親の知識や能力で救おうとすること」ではありません。


不登校の子供をお持ちの親御さんは、「救おう」としていないか、気をつけてください。

 

木村優一

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●子供の気持ちを聴くことは難しい



相手の言うことを、そのまま聴く。
これは、本当に難しいことです。


例えば、「もう、学校に行きたくない」と子供に言われたら、なんと答えますか?


「どうしたの?」とか、「何かあったの?」とか、言ってしまいませんか?


でも、そういった質問を返してしまうと、子供は“ありもしない理由”を作ってしまうかもしれません。


自分でも分からないまま、

 

「お母さんに理由を聞かれたから、何か言わなきゃ…」

 

と思ってしまうかもしれません。


結局、親が子供を“誘導”してしまった形になります。


子供の言うことをそのまま聴くなら、落ち着いた表情で子供を優しく包み込むように、うんうんとうなずきながら、「学校に行きたくないんだ~」といったように(ほぼオウム返しで)返してあげるべきです。


すると、子供は「特に理由はないんだけどさぁ…」といったように自ら話し始めます。


もちろん、何も話し始めないかもしれません。


でも、その時に焦って、質問攻めしないように注意してください。


子供は、言いたいことをまとめるための時間を必要としているだけかもしれません。


“沈黙はいいこと”だと思うくらいで、ちょうどいいです。


あまりに沈黙が長くなるような時は、「お母さん、話、何でも聴くよ」といったように、子供を“誘導”しないような言葉でさりげなく間を埋めてあげてください。


相手の言うことを、そのまま聴く。

これができるようになると、不登校の子供と親の関係が全く違ったものになります。



木村優一

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不登校対応 4 



●不登校対応で怖いこと



いいと思うことは、何をやってもいいと思いがちです。


「たくさん食べたほうがいい」と思っている人は、食べすぎが身体に合わない人にも食べることをすすめてしまいます。


「勉強したほうがいい」と思っている人は、明らかに勉強が向いていない人にも勉強をすすめてしまいます。


「結婚したほうがいい」と思っている人は、結婚しないほうが幸せな人にも結婚をすすめてしまいます。


すべて善意から来るものですが、だからこそ厄介なのです。


悪意ならブレーキを踏みますが、善意だとアクセルだけを踏みがちです。


だから私は、悪意よりも善意のほうが怖いと思っています。


相談を受けていると、つい、善意で「~~したほうがいい」と言いたくなることがあります。


でも、実際に言ってしまうと、それが原因で悪い方向にいったりします。


善意で言ったことが、思わぬ展開で結果的に悪くなる。
そういうことが山ほどあるのが、この世の中です。


善意だったら何でもやっていいわけではありません。

「善意ならすべて許される」というなら、この世は成立しません。


このことを覚えておかないと、とんでもない失敗をしがちなので注意してください。


不登校の子供を持つ親御さん、

 

「良いと思うことは、何でもしていい」

 

と思っていませんか?


もし、思っていたとしたら、危険ですのですぐに改めてください。



木村優一 

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●子供が興味を持っていることを入口にする



学歴に興味が無い子供に、いきなり進学の重要性を熱っぽく語っても、耳にシャッターがおりてしまいます。

 

ですから、そういう場合、子供が興味を持っていることに関連づけて話をスタートする必要があります。

 

音楽に興味がある子供なら、

 

「X JAPANのYOSHIKIって、ある時から猛烈に勉強して大学進学を果たしたんだって。なぜ、彼が、そこまでしたかって言うとね……」

 

というふうに話をスタートさせます。


学歴無しの人生に憧れている子供には、

 

「学歴なんて無くたって成功している人、たくさんいるんだね。お母さん、知らなかった。学歴なんて、どうでもいいのかもね。ZOZOTOWN(株式会社スタートトゥデイ)創業者の前澤さんなんかも高卒みたいだし……」


というふうに、会話の入口は子供の興味に合わせて、いつの間にか自分のテーマに引き寄せていきます。

 

こういうふうに話の入口を子供に合わせるようにすると、子供が興味を持っていない話題でも簡単に聞いてもらえます。

 

木村優一

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●良くなりたい。でも…



人間は、心のどこかで「良くなりたい」と思っているものです。

 

「もうちょっとマシな人間になりたい」
「もっといい人生を送りたい」

といったように、いろいろな面で「良くなりたい」と思っているものです。

 

もちろん、個人差はあるでしょう。
強く思っている人もいれば、あまり思っていない人もいるでしょう。

 

ただ、程度の差はあっても、誰もが心のどこかで「良くなりたい」と思っているはずです。

 

けれども、それと同じくらい、「良くなりたくない」と思っているのも人間です。

 

なぜなら、良くなるためには“変化”が必要だからです。

 

場合によっては、長年かけて積み上げてきたものを壊さなければなりません。

 

ですから、「良くなりたい」と思った瞬間に変化への抵抗が起き、「そんなに簡単には良くなりたくない」と思ってしまうわけです。

 

 

不登校の子供も同様です。

 

「学校に行きたい」「いじめから逃げたい」と思っても、変化への抵抗が起き、そうそう簡単には実行したくないのです。

 

この心の動きを理解していないと、親は子供に、

 

「学校に行きたいなら行けばいいじゃない」

 

と、とんちんかんなことを言ってしまします。

 

「良くなりたい」と思うのと同じくらい「良くなりたくない」と思ってしまう。
このことを頭に入れて子供と接することが大切です。

 

木村優一

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不登校対応 5 



●不登校の子供と口論してしまう親



不登校の子供と口論してしまうことについて悩んでいるご両親へ。

 

子供が学校に行かない

心配

つい、余計な一言を言ってしまう

子供と口論になる

自己嫌悪におちいる

 

 

子供が不登校の場合、こういった経験をされているご両親は多いことと思います。

 

私も経験があります。(私の場合、子供の側ですが…)

親の一言に不安をあおられて、その不安をなんとかして消失させたいから必死に親に反論する。
その結果、とんでもない口論になり、親も私も疲れ果てる…。

そういった経験を何度もしました。


このような場合、1つ知っておいていただきたいことがあります。

まず、第一に、

 

「親子間のコミュニケーションの問題としてとらえない」

 

ということです。

 

親と子の間にコミュニケーションの問題があると早合点しないでください。

 

実際、問題はありません。

(コミュニケーションを取れている時点で問題ありませんから…)

 

あえて問題視するとすれば、親と子それぞれの内面的コミュニケーションに問題があります。

 

親も子も、自分自身とのコミュニケーションが上手くいっていないから望まない口論を生んでいると言えるのです。

 

 

だって、そうでしょう?

自分自身と上手く対話できる人は、他人とも上手く対話できます。

「○○と言われると△△と感じるのでは?」と自分自身と対話できていれば、他人に向けて発する言葉を適切に選ぶことができるので、余計な衝突を回避できるのです。

 

ですから、親子間で口論となってしまう場合、まずは、自分自身とのコミュニケーションが上手くいっているか、振り返ってみましょう。


次に、口論することを否定的にとらえないでください。

 

口論できるということは、非常に喜ばしいことです。

 

口論するためには、けっこうエネルギーを要します。
頭も使いますので、賢くなければ口論はできません。

 

そういう意味で、口論できるということはエネルギーが高くて賢い証拠なのです。

親も子もエネルギーが高くて賢い。
こんなに喜ばしいことは、なかなか無いと思いませんか?

 

不登校の子供と口論してしまうことについて
悩む必要はありません。

 

むしろ、喜ばしいことだらけであることに気づいてください。



木村優一 

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●世界は1つだけど、1つじゃない


最近、ある人から教わったことです。


「世界は1つだけど、1つじゃない」


一瞬、意味不明でした。
でも、よくよく聞いてみるとその意味は実にシンプルで簡単でした。


「世界で起きている事実は1つ。でも、その事実の見方によって無数の世界が生まれるんだ」


「たとえば、ここにバナナがある。“バナナがある”という事実は1つだよね。 でも、このバナナを見て『おいしそう』と感じる人もいれば、『色が変だな』と思う人もいる。 バナナを食べる習慣が無い国の人が見たら『なんだ、これは?』と感じる。 つまり、世界で起きている事実(バナナがある)は1つでも、見方が人によって違うために、『おいしそうなバナナがある』という世界や『色が変なバナナがある』という世界や『謎の物体がある』という世界が生まれるんだ。だから、世界は1つだけど1つじゃないんだ」


事実は1つ。
でも、その事実の見方は無数にある。
そして、その見方は自分で選べる。


それは、不登校にも当てはまります。

 

「子供が不登校」という事実は1つ。
でも、その事実の見方は無数にあります。

「子供が不登校でつらい」という見方もあれば「不登校の子供は強い」という見方もあります。

どの見方を選ぶか。
それは、自由自在です。

 

木村優一

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●不登校の子供の力を引き出す方法



これは、不登校の子供に限りませんが、人間は、共感され、受け入れてもらった時に潜在力を発揮します。

 

自分の気持ちに共感してくれる人がいた時、自分という人間のありのままの姿を受け入れてもらった時、人は自分でも信じられないくらいの力を発揮します。


不登校の子供を持つ親御さんは、ただただ我が子の気持ちに共感してください。


ただただ我が子の存在を受け入れてください。
それだけで、子供は生き生きとしてきます。


子供にとって最善の道を歩むようになります。


木村優一

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不登校対応 6 



●言葉に出さないことを感じ取れますか?


これは不登校の子供に限りませんが、子供と接するときには“言葉に出さないことを感じ取る力”が大切です。

 

普通に考えると、当然ですよね。

 

通常、子供は大人よりボキャブラリーが少ないので、言葉で表現したくてもできないことが多いはずです。

 

そう考えると、子供には“言葉に出さないことを感じ取ってもらう力”が必要だと分かります。

 

ですから、親が、“言葉に出さないことを感じ取る力”を身につけておかないと、子供とのコミュニケーションが浅いものとなってしまいます。

 

場合によっては、親も子供も混乱します。

 

“言葉に出さないことを感じ取る力”を身につけるために、

「子供と同じ気持ちになりながら、子供の気持ちを客観的に見る」

という習慣をつけましょう。

 

文章にすると矛盾しているように感じるかもしれませんが、


「子供と同じ気持ちになりながら、子供の気持ちを客観的に見る」

という感覚は、一度体感するとよく分かります。

 

はじめのうちは上手くできないかもしれませんが、根気強くトライして、少しずつ上達していきましょう。

そうすることで、子供とのコミュニケーションが良好となります。


木村優一

 

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●禁止で、拍車がかかる



破壊的衝動が高まっている時、「~してはいけない」と禁止すると「~してやる」という方向に拍車がかかります。

 

例えば、「肺がんになって死んでもいいや」と思っている人に「タバコを吸っちゃダメ!」と禁止令を出すと、「俺の好きにさせてくれ!放っといてくれ!」とタバコを吸う方向に拍車がかかります。

 

不登校も例外ではありません。

 

「このまま不登校つづけて卒業できなくてもいいや」と破壊的衝動が高まっている時に「不登校はダメ!」と禁止令を出すと、不登校を続ける方向に拍車がかかります。

 

破壊的衝動が高まっている時、「~してはいけない」と禁止すると「~してやる」という方向に拍車がかかる。

このことは、不登校の子供と接する時に特に頭に入れておいていただきたいことです。


木村優一

fu-toukou.hateblo.jp






●間隔を置くことの重要性



不登校対応で重視すべき点は“間隔を置く”ということです。

 

 

人間は急には変われません。

 

特に、頭の中が混乱している場合や感情的になっている場合などは、なかなか変わることができません。

 

 

しかし、1日で驚くほど変わるのも人間です。

 

1日では難しくても、1週間で急激に変わるケースは結構多いものです。

 

 

急に変わらない場合と、急に変わる場合。
両者の違いは、間隔を置いているかどうかです。

 

間隔を置くことで人間は“自力”を発揮しやすくなります。

自力を発揮できると、短期間で驚くほど変わることも可能となるのです。

 

 

不登校の子供と接する時は“じわりじわり”が基本です。

「絶対、今日中に解決しなきゃ!」と焦るよりも、間隔を置いて、じっくりと向き合うほうが得策です。

 

木村優一

 

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<おまけ>

 

★不登校対応 〜miss〜


子供が不登校だと、親は子供の将来を不安視します。

 

進学できるだろうか?


就職できるだろうか?


まともな人生を送れるだろうか?

 

…といったように、どうしても不安に思ってしまい、心配します。

 

すると、それは子供にコピーされます。


「このまま学校行かないと進学や就職が難しいよ」と直接言ってしまった場合はもちろんですが、そんなことを言わなかった場合でも、子供にはちゃんと伝わります。


子供は、親の表情・発言・感情…などを、よ~く観察しているからです。

 

親が感じている不安をそのまま同じように感じた子供は、自分の未来をネガティブに考えてしまいます。


「おそらく、将来、困難な出来事にぶつかるだろう…」といったように、将来起きる出来事を悲観的に予測します。


そのとき、たいてい、イメージそのものもどんよりとしています。


そのイメージは、人によって違いますが、例えば、「自分の将来を思い浮かべると薄暗い映像しか浮かばない」…といったように、イメージそのものがどんよりした状態になっています。


すると、どういうことが起きるか?

 

内面的イメージは現在の精神状態や感覚にダイレクトに結びついているので、現在の精神状態や感覚が衰えていきます。

 

精神状態や感覚は、行動にダイレクトに結びついているので、精神状態や感覚が衰えていくと、行動力も落ちていきます。


その結果、「なんだかやる気が湧かない。何もする気になれない…」といった状態になるのです。

 

不登校の子供が、「何もする気になれない…」と言う原因の1つが親にあるかもしれない理由。


お分かりいただけましたか?

 

不登校対応でよくあるミスです。
気をつけましょう。

 


★不登校対応 〜kitai・gyakutai〜


何を期待と感じるか、それは人それぞれです。

そして、期待による重圧をどのくらい感じるか、それも人それぞれです。


「Aさんにとっては普通のことでも、そのことがBさんにとっては難しい」という場合、Aさんは知らず知らずのうちにBさんに期待してしまいます。


「これくらい普通のことだからできて当然だよね」といった感覚で、Bさんに接してしまうためです。


でも、Bさんにとっては普通のことではありません。難しいことです。

だから、Bさんは大きな期待を受けていると感じ、大きな重圧を感じてしまいます。

 

このような関係は、よく親子間で見られます。


親は、自分にとっての普通を子供に当てはめてしまうことがあります。


「あいさつくらい、できて当たり前でしょ」


「人に対して明るく接するくらい、できるでしょ」


「試験では平均点くらい取れるのが普通でしょ」





といったように。


でも、普通の基準は人それぞれですから、親にとって普通のことが子供にとっても普通とは限らないんです。

 

あいさつが本当に難しいと感じる子供もいる。


明るく接することが本当に難しいと感じる子供もいる。


試験で平均点を取ることが本当に難しいと感じる子供もいる。

 

みんな人それぞれ難易度が違うんですよね。


だから「親にとっての普通」が「子供にとっての難しい」だった場合、そこには

「親は期待しているつもりじゃないのに、子供は期待されていると感じる状態」

が生まれます。


その状態では、子供は大きな重圧を感じます。

 

でも、このことを親が分かっていないと“見えない虐待”が始まってしまいます。


本当に難しくて、できなくて困っている子供に、「どうしてそれくらいのことできないの!」と言ってしまったり、表情や態度で「どうしてそれくらいのことできないの!」と暗黙のメッセージを送りつづけてしまったり、
目には見えない部分で子供を傷つけてしまいます。


これは、目に見えないから厄介なんです。


身体なら、はじめから傷つけません。


目の前で血を流している子供がいたら、その子供を傷つける気にはなれませんから。


でも、心は目に見えません。


だから、子供が心のなかで血を流していても、それが見えなくて、傷の上をさらに傷つけるようなことをしてしまうんです。


親にとって普通のことが子供にとっては難しい場合、子供は難しくて、できなくて、ただでさえ傷ついています。(血を流しています)


そこに親が「どうしてそれくらいのことできないの!」と言ってしまったら、親の期待にこたえられない自分を情けなく感じ、子供はさらに傷つきます。(傷の上をさらに傷つけることになります)


これは、目に見えない虐待です。
限度を超えて子供を傷つけているわけですから。

 

何を普通と感じるかは、親と子供でも違う。

親の普通が子供にも当てはまると勘違いしてしまうと、「親→期待しているつもりじゃない」「子供→期待されていると感じる」となり、子供は大きな重圧を感じる。


このことを頭に入れておきながら、子供と接しましょう。


子供を追いつめるような発言が、ぐーっと減るはずです。

 


★不登校対応 〜copy〜


「夢を叶えるコツは、自分の夢をすでに叶えた人を見つけて、その人をお手本にすること」


こんな話を聴いたことがありませんか?


これは不登校対応でも同じです。


例えば、「子供が再び学校に行くこと」が夢なら、その夢を叶えた人を探せばいいんですね。

探して、見つかったら、あとはその人をお手本にすればいい。


「うちの子は過去に不登校だったけど、今は学校に行っています」という親御さんを探す

そういう親御さんを発見!

その方をお手本にする


これだけです。
簡単だと思いませんか?


昔だったら「私の夢をすでに叶えた人なんて、見つかりません」という言い訳もできました。

でも、今はインターネットが普及しているので、そういう言い訳はできません(笑)


行動あるのみです。

すでに我が子の不登校を直した親御さんから学べることは多いものですよ。
その親御さんと自分の何が違うのか、注意深く観察し、話を聴きましょう。

 


★不登校対応 〜image〜


「親が変わることが大切ですよ」とアドバイスしても、それを無意識で受け入れられない親御さんがいらっしゃいます。


もちろん、意識では受け入れているんですよ。

意識では「そうか、私が変わることで子供も変わるんだ」と分かっているんです。


でも、心の底では受け入れることができない……
そういう親御さんが、実は多いんです。


そんな無意識の抵抗から逃れるために1つコツを教えましょう。
「どうせ変われない」という思いから抜け出し、変化を持続させるコツです。


やることは簡単。


「今、私が変わらなければ、どういう未来がやってくるか」

を、ありありとイメージする。


それだけです。


親が変わらなければ、子供はどうなるか?

親自身はどうなるか?

リアルに、具体的にイメージしてみてください。


それは、耐えがたい未来ではありませんか?

子供が辛そうな顔をしていませんか?

何も変わらない、今と同じように悩み、苦しんでいる自分の姿が見えませんか?


そういった「変化しないことによるデメリット」を強烈に意識すると、
「何が何でも変わるしかない」とスイッチが入ります。


変化を持続させることって、実は一工夫すれば簡単にできることなんですよね。

 

 

★不登校対応 〜movie〜


不登校対応のコツの1つに「新しい視点を得る」という方法があります。

新しい視点で現状を眺めることができれば、現実を変えやすくなります。


私がオススメしているのは


「今の現実を映画を観るように眺める」

 

という方法です。


やり方は簡単。


今の自分の状況が映画だったとして、
これから先、どういうふうにストーリーが展開していくか想像する。


これだけです。


イメージしてみてください。


今の自分の状況が映画としてスクリーンに映し出されています。

あなたは「次はどんな展開になるんだろう?」とワクワクしながら、それを見ています。


ただ、その映画は普通の映画と違い、物語の続きを自分で映し出せるのです。

どんなふうに、ストーリーが展開していきますか?

どんな映像が映っていますか?


(イメージしてみてくださいね)


このように、いつもとは違った視点から現状を眺め、その先を考えてみると、思わぬ発想が得られます。


「そうか!こうすれば、不登校なんて楽勝じゃないか!」

と思えるようなひらめきが浮かびます。


ぜひ、一度、やってみてください。

 


★不登校対応 〜check〜


次のうち、あなたが当てはまるものは、いくつありますか?

(チェックしてみてください)

 

□表情が硬い
□呼吸が浅い
□声が小さい
□胸を張っていない
□のろのろと行動する
□歩くとき、下を向くことが多い

 

では、次のうち、あなたが当てはまるものは、いくつありますか?

(チェックしてみてください)

 

□表情が生き生きとしている
□呼吸が深い
□声が大きい(うるさくない程度)
□胸を張っている
□テキパキと行動する
□歩くとき、顔を上げている

 

最初の質問で1つでも当てはまるものがあったら、今すぐ逆の行動をしてください。

(逆の行動は、2つ目の質問の同列です)

 

2つ目の質問で1つも当てはまるものがなかったら、1つでも実行してみてください。

 

行動を変えると、面白いことが起きます。


行動だけを変えたはずなのに、気持ちまで変わってくるのです。
(「胸を張ると自信がみなぎる」といったように)

 

親の気持ちが変わると、子供の反応が変わります。子供から「お母さん、変わったね(お父さん、変わったね)」と言われたり、子供が親のことを好きになったりします。


それによって親子関係が改善され、親が子供の不登校脱出をサポートしやすくなります。


これは、不登校対応でとても大切なことです。

 

 

木村優一

 

 

 

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